保育士試験の概要

保育士試験と合格率

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保育士試験は、国家資格である「保育士資格」を取得するための国家試験です。
保育士試験には受験資格があり、学校教育法に基づいた大学・短大・専門学校(2年制以上)を卒業した方や在学中の方や大学を中退した方も条件を満たせば受験資格を得られます。 その他の場合でも受験資格の条件を満たしていればでも受験資格を得られます。
保育士試験の合格率は厚労省発表によると、例年11~14%ほどとなっています。 これは受けた人数に対して全科目受かった人数という割合で、筆記試験は一度合格した科目は3年間免除されるので、途中まで合格している人はこの数字には含まれていません。 試験自体も語群から適切なものを選択するマークシート式で、記述はありません。学科試験は全体の6割を正解すれば合格となりますので、少し努力すれば合格できるでしょう。

保育士試験はいつ受けられる?

保育士試験は前期・後期の2回、試験が実施されています。筆記試験の9科目は2日間、実技試験は1日で行われます。 会場は各地方の大学で実施されることが多いですが、試験の会場や日程などは事前に確認しましょう。そして、保育士試験を受験するには受験申請書が必要になります。 まずは「受験の手引き」をインターネットや郵送で請求しましょう。 「受験の手引き」には、保育士試験の要綱や受験申請書、受験料払い込みのための郵便振替払込取扱票が同封されています。 また受験申請時に必要な書類の提出もありますので、必要な物を確認しましょう。受検申請の手続きが終わると筆記試験受験票が送られてきます。

筆記

筆記試験科目は保育原理、教育原理、社会的養護、児童家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論の9科目で、 全科目合格しなかった場合も、合格した科目は、最大3年間、合格として引き継ぐことができ、3年間の間は筆記試験を受ける必要がなくなります。 ただし、これらの科目のうち、「教育原理」と「社会的養護」は、2科目で1セットになっているので、一度の試験で両科目とも合格点を取らないと、 「合格」として引き継ぐことができません。また、幼稚園教諭などの資格を持っている場合は、一部の筆記試験科目が免除になる場合があります。

実技

筆記試験に全科目合格すると、次は実技試験となります。実技の科目は、音楽表現に関する技術、造形表現に関する技術、言語表現に関する技術の3科目となっていて、 この中から2科目を選択します。簡単に言いかえると「ピアノ、絵、読み聞かせ」になります。 音楽表現では保育士として必要な「歌・伴奏の技術・リズムを総合的に、かつ豊かに表現できる力」造形表現では 「情景、および人物などを豊かにイメージした描写・色使いができる力」言語表現では「声の出し方や表現上の技術、幼児に対する適切な話し方」ができるかどうかです。

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